日産・レパード(2代目) 1986-1992(トミカプレミアム№4)

日産・レパードは、1980年から1999年まで製造、販売されていた高級スペシャリティーカーです。

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上記写真は、タカラトミーが発売している車のダイキャストモデル「トミカプレミアム」の2代目レパードで、2018年1月20日に日本で発売されました。
日産・レパードは、3回フルモデルチェンジを実施しました。
初代モデルが2ドア、4ドアのハードトップ、2代目は2ドアクーペ、3,4代目が4ドアセダンと、日産・レパードは時代によってボディ構成が異なります。

この2代目レパード(F31型)は、現在でもとても人気のあるモデルです。
当時、大人気だったトヨタ・ソアラの対抗馬として、1986年に発売されました。
当初、ソアラのブランド力が強かった為、日産・レパードの販売は苦戦しました。
しかし、同年に始まった日本テレビ系のドラマ「あぶない刑事」で、主人公の刑事コンビ、タカ(舘ひろし)とユージ(柴田恭兵)の使用車として登場。
これをきっかけとして、日産レパードの人気にも火が付きました。

このダイキャストミニカーは、「あぶない刑事」で使用されたゴールドメタリック2トーンカラーのレパード・アルティマを再現しています。
全体的に色見がやや薄いように感じますが、上部のゴールドカラーと下部のシルバーカラーが正確に塗り分けられています。

F31型レパードのボンネットは、わずかな盛り上がりがあり、フロントグリルは斜めのフィンが左右に5本ずつ入ったスポーティーなデザインを採用していました。
このミニチュアカーは、ボンネットの形状やフロントグリルを、ダイキャストの金型形状で正確に再現しています。
また、フロントグリルの縁は、実車と同じくシルバーに塗装されています。
ただ、金型での再現が難しかったのか、グリル内の斜めのフィンは、左右4本ずつになっています。

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レパード・アルティマには、フロントグリル中央に「F31型レパード」のエンブレム、左下に「3.0 V6 TWIN CAM」のエンブレムが装着されていました。
F31型レパードのエンブレムは逆三角形で、中央に黒豹のシルエットがあり、その上はゴールド、下はブルーで仕上げられていました。
このミニカーの中央のエンブレムは、とりあえず形状を再現したというレベルで、ボディカラーと異なるゴールド色で全体が印刷されています。
F31型レパードエンブレムの上部部分をイメージしているのかもしれませんが、トミカプレミアムとは思えない残念なレベルの仕上がりです。
3.0 V6 TWIN CAMのエンブレムは、再現すらされていません。

横長のヘッドライトは、クリア樹脂で再現されています。
また、ヘッドライト後方とバンパーに設置されているターンシグナルランプは、オレンジ色に塗装されています。
ライト関係の仕上がりは、まずまずのレベルです。

このミニカーは、サイドモール部分をダイキャストの金型形状で再現し、モールから下をシルバー塗装にしてツートンカラーを実現しています。
ただ、個体差かもしれませんが、ドア部分のサイドモールは、プレス成形の仕上がりがあまり良くないです。
ドアノブ部分はシルバー塗装されていて、実際のF31型レパードの雰囲気を正確に再現しています。

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トミカプレミアムは、ホイール形状を正確に再現しています。
このダイキャストミニカーも、F31型レパードの8穴タイプのホイールを正確に再現しています。
また、逆三角形の中央に豹がいるF31レパードのエンブレム模様も、印刷で再現しています。

F31型レパードは、ブラウンやグレーの他、生地によりレッドやブルーのシートカラーを選択することができました。
しかしながら、このミニカーのシートは、なぜかプラスチック感の強いベージュ色で仕上げられています。
初めて箱から出した時に、トミカプレミアムにもかかわらず安っぽく感じましたが、原因はこのシートカラーにあると思います。
しかも、ハンドル部分に塗りムラがある等、塗装の仕上がりもイマイチです。

F31型レパードのテールランプは、高級感とスポーティーさを兼ね備えた横長の3本タイプでした。
一番下は、バックランプとターンシグナルランプでしたが、このダイキャストミニカーは、3本とも赤色塗装で仕上げられています。
トミカプレミアムは通常、バックランプはシルバー、ターンシグナルランプはオレンジ色に塗装されています。
このミニカーも、金型形状でバックランプとターンシグナルランプを再現しているだけに、やや残念な仕上がりです。

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2代目レパード・アルティマのトランクには、3つのエンブレムが装着されていました。
〔左側〕「3.0Ultima V6 TWIN CAM 24VALVE」のエンブレム(3.0Ultimaは鏡面シルバー文字、V6 TWIN CAM 24VALVEは、シルバー下地に黒文字)
〔中央〕「F31型レパード」のエンブレム(フロントと同じ意匠)
〔右側〕「NISSAN LEOPARD」のエンブレム(NISSANは、黒地にシルバー文字、LEOPARDは濃グレー下地に鏡面シルバー文字)
このミニカーの左右のエンブレムは、シルバー一色で再現されていて、文字をほとんど認識することが出来ません。
中央の「F31型レパード」のエンブレムも、濃淡のオレンジ色の混じった色で印刷されていて、実車のエンブレムからほど遠いレベルの仕上がりです。

このダイキャストミニカーの縮尺は1/63で、実寸は約74mmです。
全体的に細部の作り込みが甘く、トミカプレミアムの中では、かなりレベルの低い仕上がりです。
F31型レパードは、80年代の日本製スペシャリティーカーを代表する1台だけに少し残念です。




【実際の日産・レパードについて】


レパードは、日産自動車が1999年まで製造・販売していた高級スペシャリティーカーです。
同じジャンルのトヨタ・ソアラが2ドアクーペ、コンバーチブルだったのに対し、日産・レパードは、4ドアセダンやハードトップ等、時代に応じたボディ構成を採用していました。


◆初代レパード(F30型) 1980-1986

レパードの初代モデルは、G910型の日産・マキシマをベースに開発され、1980年に発売されました。
G910型マキシマは、910型の日産・ブルーバードのホイールベースを延長して、2.4リッターの直列6気筒エンジン(L24E型)を搭載した北米市場向けのモデルでした。
歴代の日産・ブルーバードには、2000GTや2000 G6といった6気筒エンジンを搭載した上級グレードが用意されており、その後継車種として、レパードは登場しました。

F30型レパードのCMキャラクターには、加山雄三が起用されました。
当時、日産には日産チェリー店という販売チャンネルがあり、チェリー店用の姉妹車種として日産・レパードTR-Xが用意されていました。

910型ブルーバードベースの初代レパードは、2ドア/4ドアのハードトップボディを採用していました。
発売当初のF30型レパードには、2.0リッターと2.8リッターの直列6気筒エンジンの他に、廉価グレード用の1.8リッター直列4気筒エンジン搭載車が用意されていました。
また、1984年にマイナーチェンジされ、フェアレディZ 300ZXと共通の3.0リッターV型6気筒SOHCターボエンジン(VG30ET型)を搭載した「300ターボグランドエディション」が追加されました。


◆2代目レパード(F31型) 1986-1992

ライバルのトヨタ・ソアラと同じ2ドアクーペボディを採用した2代目レパード(F31型)は、1986年に登場しました。
直列6気筒エンジンを搭載したR31型スカイラインと基本コンポーネンツを共用していましたが、全グレードがV型6気筒エンジンを搭載していました。

発売当初のF31型レパードは、2.0リッターと3.0リッターのV型6気筒エンジンを搭載しており、2.0リッターには空冷インタークーラー付のSOHCターボエンジン(VG20ET型)搭載車も用意されていました。
F31型レパードは、エンジンごとにグレードが設定されていました。

3.0リッターエンジン(VG30DE型)搭載車:アルティマ
2.0リッターターボエンジン(VG20ET型)搭載車:XS,XS-Ⅱ
2.0リッターエンジン(VG20E型)搭載車:XJ,XJ-Ⅱ

発売当初、トヨタ・ソアラの人気がとても高かった為、F31型レパードの販売は苦戦しました。
しかし、人気俳優である舘ひろしと柴田恭兵が競演した日本テレビ系の人気ドラマ「あぶない刑事」の放送が、1986年から開始され、F31型レパード・アルティマが、メインの捜査車として使用されました。
これをきっかけとして、日産レパードの人気にも火が付きました。
特に、ドラマで使用されたゴールドメタリック2トーンカラーのレパード・アルティマは、話題になりました。

1988年のマイナーチェンジで、2.0リッターV6ターボエンジンは、210馬力を発生する水冷インタークーラー付のDOHCセラミックターボ(VG20DET型)に変更されました。
また、3.0リッターエンジン搭載車にもターボ仕様が加わり、FPY31型日産・シーマ用のVG30DET型が、F31型レパードにも搭載されました。


■日産・レパード・アルティマの仕様(1986年モデル)
〔全長〕4,680mm
〔全幅〕1,690mm
〔全高〕1,370mm
〔車両重量〕1,460kg
〔駆動方式〕FR
〔エンジン〕3.0リッターV型6気筒DOHC(VG30DE型)
〔最高出力〕185ps/6,000rpm
〔最大トルク〕25.0kgfm/4,400rpm
〔変速機〕4速AT


◆3代目レパード(JY32型) 1992-1996

F31型レパードの次期モデルの開発は、ベースモデルのスカイラインがR31型からR32型に移行する時に中止になりました。
しかし、日産の販社からレパードの継続を希望する声が数多く出ました。
そこで、日産は、高級ブランドであるインフィニティから販売されていた「インフィニティ・J30」を、日本国内に投入することを決定しました。
その結果、3代目レパードは4ドアセダンになり、車名もレパードJ.フェリー(LEOPARD J.FERIE)へ改称されました。
レパードJ.フェリーは、トヨタ・セルシオもライバルとしていたため、「インフィニティ・J30」には無い、4.1リッターV型8気筒エンジン搭載車も用意されていました。


◆4代目レパード(JY33型) 1996-1999

4代目となるJY33型レパードは、名称がレパードに戻りました。
Y33型日産セドリック/グロリアの基本コンポーネンツを流用しており、ボディ形状は4ドアハードトップになりました。
発売当初は、ターボ仕様のVQ30FET型、DOHCのVQ30DE型、SOHCのVG30E型の3種類の3.0リッターV6エンジンが用意されていました。
1997年のマイナーチェンジで、日産自動車で初となる直噴エンジン(VQ30DD型)がXRグレードに搭載されました。