三菱・GTO 1990-2001(トミカプレミアム№18)

GTOは、三菱自動車が生産していた4WDのスポーツカーです。三菱・スタリオンの後継車として、1990年に登場しました。

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上記写真は、タカラトミーが発売している車のダイキャストモデル「トミカプレミアム」のGTOで、2016年7月16日に日本で発売されました。
トミカプレミアムは、ダイキャストミニカーのトミカから派生したハイディテールコレクションモデルで、新規金型使用により可能な限りのリアリティを再現しています。
この三菱・GTOも、通常のトミカに比べて細かい部分まで再現されています。

1990年代は、数多くの大型スポーツカーが日本に存在していました。
GTOとスペックが近い日産・フェアレディZのZ32型が、1989年に登場。
その翌年には、オールアルミボディを採用したホンダ・NSX(NA1型)が、大きな話題を呼んで発売されました。
更に、ロータリーエンジンを搭載したアンフィニRX-7のFD3S型が1991年、トヨタ・スープラのA80型が1993年に登場しています。
そんなスポーツカー天国とも言える1990年に、三菱は4WDスポーツカーのGTOを発売しました。

このダイキャストミニカーは、発売初期のGTOを再現しています。
三菱GTOは、北米市場を意識して、ライバルの中でも最も大柄なボディを採用していました。
このミニカーは、スケールは1/63とかなり小さ目ですが、実際のGTOが大きかったため、とても迫力があります。
ボディカラーは、実際のGTOに設定されていたパッションレッドを再現しているものと思われます。
発売当初のCMに登場するボディカラーで、ダイナミックなGTOのスタイリングにとてもマッチしています。

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トミカプレミアムは、通常、ヘッドライトをクリア樹脂で再現します。
しかし、初期型のGTOはリトラクタブルヘッドライトを採用していたため、このミニチュアカーはダイキャストの金型でライトを再現しています。
一方、フロントのポジションランプとフォグランプは、シルバー塗装で再現されています。
また、ウィンカーも、きちんとオレンジ色に塗装されています。

初期型のGTOは、ボンネットとバンパーの間に黒色のラインがありましたが、このミニカーも黒色に塗装して特徴的なラインを再現しています。
また、バンパーの開口部も黒色に塗装されています。

ボンネット先端には、スリーダイヤと呼ばれる三菱エンブレムが、印刷で再現されています。
また、GTOは、三菱のセダン「ディアマンテ」のシャシーにマクファーソン・ストラット式のフロントサスペンションを採用していました。
サスペンションが出っ張る為、初期型GTOのボンネットの両側には、バルジが設けられていました。
このミニカーは、ダイキャストの金型でボンネットのバルジを再現しています。

三菱・GTOは、全長は4555mmありますが、全高は1285mmとかなり低くなっています。
このダイキャストミニカーは、GTOのプロポーションを忠実に再現していて、サイドからの眺めはとてもスポーティーです。

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実際のGTOのドア部分には、立体的な稜線のようなデザインが入っています。
また、ドア後方のサイドエアダムには、エアインテークがあります。
三菱・GTOは、1989年の東京モーターショーに出品されたHSXがベースになっています。
2シーターのHSXでは、エアインテークはブレーキ冷却用のダクトでしたが、GTOは後部座席を配置した為、エアインテークはダミーになっています。
このミニチュアカーは、ドア部分の立体的な稜線デザインや、エアインテークをダイキャスト金型の形状で再現しています。
エアインテーク部分が黒色に塗装されていたら、更に立体感のある仕上がりになったと思います。

トミカプレミアムは、ホイールも実車のイメージに合わせて個別に作製しています。
このダイキャストミニカーも、三菱・GTOの純正ホイールを精密に再現しています。
5本スポークのシルバー塗装のホイールは、とてもスポーティーで、赤色のボディカラーとマッチしています。

トミカプレミアムは、インテリアの仕上がりにもこだわっています。
このダイキャストミニカーのシートは、中央部分をグレーに塗装して、ツートンカラーに仕上げられています。
また、三菱・GTOのインテリアで特徴的なセンターコンソール上の3連メーターも、再現されています。
少し運転席側を向いているところも、忠実に再現されています。

このミニチュアカーは、残念ながらリア部分にもクリア樹脂は使用されていません。
リアコンビネーションランプと、ランプ間のガーニッシュは、塗装で表現されています。
しかし、ウィンカーはオレンジ色、ストップランプは赤色、センターガーニッシュは、ワインレッド色に分けて塗装されており、まずまずの仕上がりになっています。
更に、ガーニッシュ中央にはGTOの文字が印刷され、その両側のバックランプは銀色に塗装されています。

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左側のストップランプ下には、銀色の三菱スリーダイヤエンブレムと銀色の「MMC」エンブレムが、印刷で再現されています。
リアナンバープレート部分には、黒色の下地に、GTOの文字が印刷されています。
トミカプレミアムは、リアナンバープレート上にメーカー名や車名が印刷されていることが多く、華やかなリアスタイルを演出しています。
また、ナンバープレート周辺のルーバー状の部分は、実際のGTOと同じく黒色に塗装されています。
更に、左右二本出しのツインマフラー部分も、シルバーに塗装されています。

このダイキャストミニカーのリアスポイラーは、樹脂成形されたものが取り付けられています。
形状は、実際のGTOのリアスポイラーにかなり近い仕上がりになっています。
色も、亜鉛合金の本体と大差ありませんが、光沢がやや異なるのが残念です。

このダイキャストミニカーの縮尺は1/63で、実寸は約71mmです。
スポーツカーのトミカではお馴染みの擬似サスペンションが設定されています。



【実際の三菱・GTOについて】

GTOは、三菱自動車が1990年代に生産していたスポーツカーです。
三菱は、1980年代にスタリオンというスポーツカーを生産していて、GTOはその後継モデルとされています。
しかし、スタリオンがFR駆動であったのに対し、GTOは4WDのスポーツカーとして登場しました。
1989年に復活したスカイラインGT-R(R32型)も、先代のFR駆動から4WDのスーパーカーに変わっていて、当時ライバル視されることもありました。

しかし、北米市場を意識して開発された三菱GTOは、かなり大柄で、インパクトのあるボディを採用したGTカーでした。
そのキャラクターから、当時最も近いライバルは、同じ日産のフェアレディZ(Z32型)だったのかもしれません。
Z32型フェアレディZは、FR駆動のスポーツカーですが、GTOと同じく3.0リッターのV6エンジンを搭載していて、1989年から2000年まで販売されました。
GTOは2001年まで販売されており、まさしく同時代のライバルと言えます。

GTOは、1990年10月から販売が開始されました。
ドイツ・ゲトラーグ社製の5速MTや、排気音を変えられるアクティブエグゾーストシステム等を採用した、当時の先鋭的なスポーツカーでした。
初期のGTOは、当時のスポーツカーの定番とも言えるリトラクタブルライトを採用していました。
ここで紹介しているダイキャストミニチュアカーは、GTOの初期モデルです。

搭載されていた6G72型エンジンは、3.0リッターのV型6気筒で、ツインターボ仕様と自然吸気仕様がありました。
ツインターボエンジンは、当時の日本の自主規制だった280 PS/6000rpmに抑えられていましたが、43.5 kg.m/2500 rpmという強烈なトルクを発揮しました。
また、ツインターボ車には、可変リアスポイラーとアクティブエアロシステムが装備されていました。

GTOは、北米市場を中心に、三菱3000GTとして輸出されました。
GTOの基本プラットフォームは、高級サルーンだったディアマンテがベースになっていました。
そのため、北米市場向けの3000GTには、FFモデルも用意されていました。

また、三菱GTOは、クライスラーの「ダッジ」ブランドにおいて、ダッジ・ステルスとしても販売されていました。
3000GTとの差別化を図る為、前後バンパーは別デザインで、ランプの形状も異なっていました。
3000GTと同様、ダッジ・ステルスにも4WDモデルの他、FFモデルも用意されていました。