日産・フェアレディZ(S30型) 1969-1978 (トミカプレミアムNo.9)

日産・フェアレディZは、1969年の登場以来、モデルチェンジを繰り返しながら現在も販売されているFR駆動方式のスポーツカーです。

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上記写真は、タカラトミーが発売している車のダイキャストモデル「トミカプレミアム」の初代フェアレディZ で、2019年1月19日に日本で発売されました。
初代フェアレディZは、魅力的なデザインと高度なスペックを持ち、世界中でヒットしたスポーツカーでした。
このミニカーは、日本の人気漫画である「湾岸ミッドナイト」に登場した「悪魔のZ」を再現しているものと思われます。
「悪魔のZ」は、主人公である朝倉アキオが乗るチューニングされたS30型フェアレディZで、ミッドナイトブルーに塗装されていました。
濃紺のメタリックボディは高級感があり、トミカプレミアムの中でもかなり完成度の高い1台だと思います。

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S30型フェアレディZは、少し奥まった位置に丸型のヘッドライトを装着していました。
このミニカーは、ヘッドライト部分にクリア樹脂が使用されています。
更に、バンパー開口部分はメッシュ仕上げと黒色塗装、バンパーのメッキ部分はシルバー塗装されていて、フロント部分はかなりリアルに仕上がっています。

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トミカの中には、ドアやボンネットを開ける等のギミックを設定しているモデルがあります。
このミニチュアカーは、特徴的なロングノーズのボンネットが開きます。
ギミックの精度は高く、Zエンブレムが印刷されているボンネット先端を軽く押すだけで、後方部分がスッと立ち上がります。
ボンネット内はエンジンの形状が再現されており、カバー部分が塗装されています。

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「湾岸ミッドナイト」に登場する「悪魔のZ」は、RSワタナベ製のアルミホイールを装着していました。
トミカプレミアムなので、ホイールの形状と色がばっちりと再現されています。

サイドウィンドウのモール部分がシルバーに塗装されており、実車の雰囲気が高まっています。
フロントフェンダー後方のFairlady Zエンブレムとリアクウォーターウィンドウ後方のZエンブレムも、印刷で精密に再現されています。

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「悪魔のZ」仕様なので、マフラーが縦2本出しになっています。
さりげないリアウィングも、ボディとの一体成形でカッコよく仕上がっています。
リアコンビネーションランプは赤色樹脂で再現されていますが、中央にシルバーラインが入っていて、リアル感がアップしています。
更に、フロントと同様、バンパーのメッキ部分がシルバー塗装されており、リアビューの完成度もかかなり高いです。


このダイキャストミニカーの縮尺は1/58で、実寸は69mmです。
バンパー部分がシルバー塗装されているからか、実寸より大きく感じます。

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【実際のフェアレディZについて】


◆初代 日産・フェアレディZ(S30型/PS30型) 1969-1978

初代フェアレディZ(S30型)は、イギリスの小型スポーツカーを参考に日産が製造したダットサン・フェアレディの後継車として、1969年に発売されました。
プロポーションはロングノーズ・ショートデッキで、当時の国産車としてはかなり先進的なスタイリングを採用していました。

日本国内仕様モデルには、SOHCのL20型と、初代スカイライン2000GT-R用のDOHCのS20型の2種類の直列6気筒2.0リッターエンジンが搭載されました。
S30型フェアレディZは、軽量なモノコックボディに、ストラット式サスペンションによる四輪独立懸架を備えており、ヨーロッパのスポーツカーに匹敵する性能を有していました。
一方、スポーツカーとしては比較的安価な価格設定だったため、大ヒットしました。

S30型フェアレディZは、1973年9月に初のマイナーチェンジを受け、内外装の一部が変更されました。
また、昭和48年排出ガス規制に対応するため、エンジンはレギュラーガソリン仕様のL20型のみとなりました。
翌年の1974年1月には、ボディとホイールベースを延長して、ミニマムな後席を追加した4人乗り仕様の「2by2」が追加されました。

初代フェアレディZは、米国では、2.4リットルのエンジンを搭載したDatsun 240Zとして販売されました。
アメリカでも大人気となり、日産自動車の輸出モデルの総称でもある「DATSUN」の名が世界に知られることになりました。
Datsun 240Zには、後に2.6リッターと2.8リッターのエンジンが搭載され、Datsun 260Z、Datsun 280Zとして販売されました。

■日産・フェアレディZ(S30型)の仕様 
〔全長〕4115-4425mm
〔全幅〕1630-1690mm
〔全高〕1280-1290mm
〔車両重量〕975-1145kg
〔駆動方式〕FR
〔エンジン〕2.0リッター直列6気筒DOHC(S20型)
〔最高出力〕160ps/7000rpm
〔最大トルク〕18.0kg・m/5600rpm


◆2代目 日産・フェアレディZ(S130型) 1978-1983

2代目日産・フェアレディZ(S130型)は、先代のロングノーズ・ショートデッキスタイルを継承して1978年8月に発売されました。
2.0リッターエンジン搭載の「200Z」に加え、新たに2.8リッターエンジン搭載の「280Z」が設定されました。
また、この2代目フェアレディZから、Tバールーフ仕様が追加されました。


◆3代目 日産・フェアレディZ(Z31型) 1983-1989

3代目日産・フェアレディZ(Z31型)は、動力性能を更に高めて1983年8月に発売されました。
これまで直列6気筒自然吸気エンジンでしたが、3代目フェアレディZは、V型6気筒の2.0リッターターボエンジン(VG20ET)と3.0リッターターボエンジン(VG30ET)を採用しました。
エクステリアでは、ロングノーズ・ショートデッキスタイルは継承しつつ、パラレルライズアップヘッドランプを新たに採用しました。
このライトは、消灯時にも完全に格納されず、一部が見えたままであることが印象的でした。


◆4代目 日産・フェアレディZ(Z32型) 1989-2000

4代目フェアレディZ(Z32型)は、「スポーツカーに乗ろうと思う」をキャッチコピーに、1989年に発売されました。
従来モデルの特徴であったロングノーズ・ショートデッキから、ワイド&ローの迫力あるボディが採用されました。
ヘッドランプは、先代モデル(Z31型)のパラレルライジングタイプから、固定式に戻されました。

エンジンはV6の3リッターの自然吸気エンジン(VG30DE型)と、ツインターボエンジン(VG30DETT型)が用意されました。
ツインターボエンジン(VG30DETT型)は、第27回東京モーターショーに出展されていたコンセプトカー「MID4-II」に搭載していたエンジンの改良型でした。
当時、日産は、VG30DETT型エンジンのほかに、2.6リッター直列6気筒ツインターボエンジン(RB26DETT型)、4.5リッターV型8気筒NAエンジン(VH45DE型)の市販化を進めていました。
いずれも、300馬力を超える実力あるハイパワーエンジンでしたが、運輸省(現在の国土交通省)の行政指導が入り、国内販売モデルの最高出力は、280馬力に抑えられることになりました。
そのため、VG30DETT型エンジンを搭載して、1989年7月に発売されたZ32型フェアレディZが、初の280馬力規制車になりました。
その後、RB26DETT型エンジンを搭載したR32型スカイラインGT-Rが8月に、VH45DE型エンジンを搭載した日産・インフィニティQ45が11月に発売されました。

Z32型フェアレディZは、ショートノーズ化とワイドトレッド化されたボディのおかげもあり、良好なハンドリング性能を示しました。
また、ツインターボには、電子制御式4WSのHICASの進化版のスーパーHICASが装備されていました。
スーパーHICASは、車速センサーやステアリング舵角センサー情報を元に一層複雑な制御が可能になっていて、R32型スカイラインGT-Rにも搭載されていました。


◆5代目 日産・フェアレディZ(Z33型) 2002-2008

5代目フェアレディZ(Z33型)は、先代モデル(Z32型)の生産終了から2年後の2002年7月に発売されました。
ボディタイプは2シータークーペのみになり、歴代フェアレディZに設定されていた4人乗りの2by2は廃止されました。
2003年10月に、電動ソフトトップ仕様のオープンカー「ロードスター」が追加されました。
エンジンは、当初、V型6気筒 3.5LのVQ35DE型エンジンを搭載し、206kW (280PS) /6,200rpm、363N・m (37.0kgf・m) /4,800rpmを発揮しました。
その後の改良でエンジンが変更され、2007年1月の一部改良時に搭載されたVQ35HR型エンジンは、230kW (313PS) /6,800rpm、358N・m (36.5kgf・m) /4,800rpmを発揮しました。


◆6代目 日産・フェアレディZ(Z34型) 2008-現在

6代目フェアレディZ(Z34型)は、先代のZ33型をさらに進化させたモデルで、2008年12月に発売されました。
このページで紹介しているダイキャストミニチュアカーのフェアレディZ NISMO(トミカ№40)は、このZ34型の追加モデルです。
Z33型にも用意された電動ソフトトップのオープンカー「ロードスター」は、北米市場には2009年9月、日本には2009年10月に追加されました。

Z34型フェアレディZは、「ロングノーズ」を表現するために、ホイールベースを先代モデルのZ33型より100mm短く設計されました。
また、全長も65mm短縮されて4,250mmとなり、逆に全幅は30mm増えて1,845mmとなりました。
これにより、Z34型フェアレディZは、より塊感の強いフォルムになりました。

エンジンは従来の3.5リッターV6から、V36型スカイラインクーペ用と同型の3.7リッターV6のVQ37VHRに変更されました。
200cc排気量がアップしたVQ37VHRエンジンは、247kW (336PS) /7,000rpm、365N・m (37.2kgf・m) /5,200rpmを発揮します。
また、フェアレディZは、これまでブレンボ製のブレーキを装備していましたが、日本の曙製ブレーキがZ34型に採用されました。

2009年6月に、走りの性能を更に高めた「Version NISMO」が追加されました。
NISMOがチューニングしたVQ37VHRエンジンは、261kW (355PS) /7,400rpm、374N・m (38.1kgf・m) /5,200rpmを発揮しました。
2013年6月には、高性能プレミアムスポーツバージョン「NISMO」の第2弾として、「フェアレディZ NISMO」が発売されました。